太宰府観光レポート
  太宰府観光レポート   2004年11月18日(木)、紅葉を見るために太宰府へ旅立ちました。   ルートは「光明禅寺→太宰府天満宮→竈門神社→宝満山→九州温泉村都久志の湯」で、   午前10時頃に太宰府に到着し、午後5時までに帰路につく計画を立てていましたが、   朝寝坊と方向音痴のために、結局、予定はかなりの変更を余儀無くされました。   午前11時を過ぎて、太宰府駅到着。   1時間ちょいのロス。   遅れを取り戻すべく、「まずは光明禅寺だ!」と気合いを入れ、   駅のトイレ前に立っていた手書きの看板に従い、歩を進めました。   で、案の定、道に迷いました。   20分のロス。   行ったことのある人ならご存知でしょうが、   太宰府駅から天満宮方面に向かう途中で迷うなんて、普通ありません。   Tissの方向音痴っぷりは天然記念物モノだと言えるでしょう。   我ながら、ビックリだ。   天神通り(だったかな?)には、大宰府名物「梅ヶ枝餅」の売り場が、   あちらこちらに点在していました。   梅ヶ枝餅、食べ飽きてます。   こないだの放生会(注:福岡市三大祭りのひとつ)でも食べたし、   時々、夢タウン(注:近所のデパート)で臨時出店もしています。   というわけで、呼び込みの店員を振り切り、一路邁進することにしました。   太宰府天満宮に到着。   5分もかかりませんでした。   すぐ手前に、案内板が立っていました。   光明禅寺、100メートル、直進。   あの苦労は一体・・・。   光明禅寺に到着。   入り口に賽銭箱が置いてあり、「拝観料 200円」と書かれていました。   ・・・小銭が無い。   千円札を投入するほどブルジョアジーではないので、そそくさと通りまで引き返し、   買うつもりのなかった梅ヶ枝餅(105円)を購入。   中に小豆餡が詰まった普通の餅ですが、相変わらず美味でした。   再び光明禅寺へ。   下駄箱の前に注意書きが貼られていました。
言われんでも分かっとるって。
  “長い睡眠は注意しましょう”   このお寺、少しの睡眠ならOKらしいです。   サービスが行き届いているね!   景色はなかなか見事でした。
畳部屋でくつろぎながら楽しめるようになっていました。 ほんの少しですが、昔のお皿などが展示されていました。 歩いたら床がギシギシいうので、ちょっと怖かったです。
  枯山水の石庭、紅葉、黄葉、緑葉、苔の絨毯とが織り成す色彩のハーモニー。   その美しさは素晴らしいの一言に尽きるものでした。   30分くらい、ほぅっとしながら眺めていました。   再び太宰府天満宮。   いざ本殿へ。   太鼓橋では幼い♂がエサをばら撒き、鳩の群れにたかられていました。   池には鯉がうじゃうじゃいましたが、広島県倉敷市の猛烈さと比べれば、取るに足らない程度でした。   なので、写真は載せません。   容量節約しないとね!(説得力皆無)   境内では「太宰府天神菊まつり」というのが開催されていました。
「これ、ほんまに菊かいな!」というのもありました。菊にも色々あるんですねぇ。
  大輪12鉢組花壇(3本仕立て)、福助作り、だるま作り等々に仕立てられた菊が飾られていました。   菊には、それぞれ「○○賞」と書かれた札が付けられていましたが、   素人のTissにはどこがどう違うのかよく分かりませんでした。   花の世界は奥が深いですね。   古札納所に学業祈願の御守りを預けてきました。   この御守り、大学受験で成功するようにと、   わざわざ兵庫県から太宰府天満宮まで出向いて、手に入れたものです。   おとんとおかんが。   ついでに大学の下見もしました。   おとんとおかんが。   その時Tissは、おこたに潜って勉学に励んでいました。   大学に初めて行ったのは、二次試験の前日。   第一印象は「ボロいな」でした。   そんな罰当たりな態度が祟ってか、御守りの御利益は受けられず、試験は前期・後期とも失敗。   浪人生になり、1年間、三宮の予備校に通いつめて、   アニメファンへの第一歩を踏み出すこととなりました。   人間万事塞翁が馬ですね。   しかし、この納所、誰もいないし、今にも壊れそうだし、   痛んだ段ボール箱に投げ入れなきゃならないしで、   全くありがたみがありませんでした。   (画像はありません。忘れてました。各自、想像力で補って下さい)   本当にここに入れていいものかと、しばらく戸惑ってしまいましたよ。   ここなら修繕費用は十分にあるでしょうから、もうちょっと、どうにかしてもらいたいと思いました。   本殿に続く門はカッコ良かった!
平日にもかかわらず、観光客は案外いました。さすがだ。
  ちゃっちゃとお参りを済ませ、宝物殿(入館料300円)へ。   ・・・不人気!   なかなかお目にかかれない貴重な資料が展示されており、   スクリーン上映もあって、300円の価値は十分にあったと思いましたが、   40分ほどの滞在中、お客さんはTiss以外にたったの3人でした。
天満宮のトイレ。なぜに「善男」「善女」なのか。  太宰府駅のトイレも、こう書かれていました。統一してるのね。
  宝物殿を出ると、時計は2時を指していました。   登山計画放棄決定。   茶屋で甘酒を飲んでリフレッシュし、お土産(もち自分用。あげる人、いないから)を買った後、   早速、竈門神社に向けて歩き始めました。   そして、また迷いました。   15分のロス。   少々躊躇いましたが、観光案内所のおばちゃんに相談することにしました。    Tiss:竈門神社に行きたいのですが、どう行けばいいのでしょうか?   おばちゃん:歩いて行くのですか?    Tiss;はい。   おばちゃん:それなら、かくかくしかじか・・・。   地図ゲット!   これでもう安心!
おみくじ(50円)。こういう所に来ると、つい買っちゃいます。
  “旅行 途中迷うことあり 人に尋ねよ”   全く以ってその通りでございます。   天神様は何でもお見通しでした。   おばちゃんに言われた通り、本殿を突っ切ると、目印のトンネルを発見!   そのままトンネルを通過・・・せず、脇道に逸れました。   行き先が明らかになっていると、他の所を探索したくなる・・・Tissの悪い癖です。   その道は急な階段を登り切ると、未舗装の山道がひたすら続いていました。   諦めの悪いTissは、かなり歩いた末に身体を反転させ、   だざいふ園(注:太宰府天満宮に「超」隣接する遊園地)から聞こえる、   テニスの王子様の現EDに耳を傾けながら、小走りで元来た道を戻りました。   ロス15分。   トンネルを抜けると、大きな道に出ました。   「左 竈門神社」と書かれた木札の指示に従って、ひたすら道に沿って歩きました。
トンネルを出てすぐの所で撮影。美麗なり。
  行けども行けども、見えてこない竈門神社。   上着をカバンに仕舞い込み、汗を拭き拭き、黙々と歩いていると、前方に立て札が見えてきました。   「1.2キロ ←竈門神社 太宰府天満宮→ 1.2キロ」   まだ中間点ですか。   「うへぇ」とは思いましたが、目的地に着実に近付いていることが分かったので、   気を取り直して歩き続けました。   しばらくすると、前方からバスが!   バス走っとったんかい!   そうか、だから案内所のおばちゃん、「歩いて行くんか」って、念を押しとったんか・・・。   いやまだだ、まだ今からでも遅くない。   そう自分に言い聞かせて、バス停の時刻表に目をやりました。   少ねぇ。   1時間に1〜2本。   30分待ち。   即座にバスを諦め、歩くことを選択しました。
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  一目見て、悟りました。   歩くことにして、本当に良かったと。   道は綺麗に整備されているのに、走行車両は少なく、人通りも民家もほとんど無し。   そんな殺風景な場所にぽつねんと鎮座した、この黒い建造物は、   如何わしげなオーラをびしゃびしゃ飛び散らせていました。   当然のごとく、侵入しましたよ。   ここで行かなきゃ、男が廃るってもんです!
Tissは買ってません。 ホントだよ! 嘘じゃないよ!
  店内では、怪しげな自動販売機が整列し、様々なアイテムが売られていました。   まあ、そっち系のお店ですから、コンドーム,ローション,パンティは分かります。   でも、バンダナ,ストラップ,レンズクリーナー,アルカリ乾電池は分からん!   なぜそんなものを売る必要があるのだ!   買う奴がいるのか!   ここでそんなものを!   Tissは、心の中で激しくツッコミを入れていました。   満面の笑みを湛えながらシャッターを切っていると、   いきなり大音量のアナウンスが響き渡りました。   「免許証など、年齢が分かるものを提示して下さい(うろ覚え)」   その音のでかさに驚き慌てふためいて、逃げるように外へと飛び出しました。   外まで丸聞こえでしたよ。   客を怯ませるアナウンス・・・意味無いじゃん!   売る気が無いのでしょうか、ここは。   店には監視カメラらしきものは見当たらなかったので、   自動販売機に、フラッシュの光を感知する防犯システムでも搭載されているのでしょうか?   無駄にハイテクだ。   DVD販売機には、年齢判別装置が付いていました。   きっと、身分証明証を突っ込んだら、写真を撮られて、   画像がどこぞに送られる仕組みになっているのでしょう。   個人情報を悪用されそうで怖くて、Tissには試すことはできませんでした。   期待に副えなくてごめんね、皆さん。   総括。   そこは、Tissの想像を超えた「不思議空間」でした。   そうこうしている内に、やっとの思いで竈門神社に到着しました。
名前は知りません。  光明禅寺より、紅葉は進んでいました。
  正直、光明禅寺と比べたら、大したことありませんでした。   宝満山を登れば、もっと多くの美しい木々や、運が良ければ野生の動物達と出会えたかもしれません。   そう思うと、残念、無念でした。   だけど、苦労して竈門神社に来て良かったと、心から思いました。
少し離れた所から撮りました。絡まれるの、嫌でしたから。
  だって、テレビカメラが回ってましたから。   だみ声のおっちゃんが、茶髪で化粧の濃い、   一見してコギャルと分かる風貌をした若い女性10数名を引き連れて、盛り上がっていました。   おっちゃんが司会進行役らしく、殊更大声を張り上げていました。   下品な深夜番組のロケでしょうか?   何にせよ、静謐な神社に全くそぐわない存在であることは確かでした。   TPOを考えなさい、君達。   竈門神社を後にしたTissは、神社前のバス停で、午後5時以降は1時間に1本しか出ず、   午後8時12分が最終であることを確認して、すぐさま都久志の湯に向かいました。   600メートル。   今度は迷わずに行くことができました。   成長したということか?
温泉、今回の旅で、一番楽しみにしていました。
  入浴前に食事を取りました。   竹御膳(1300円)。   味はまあまあでしたが、御飯が少ないので物足りなく感じました。   風呂は室内に大浴場がひとつ、露天に打たせ湯と小さな木風呂と石風呂とサウナ&水風呂がありました。   水温は低めだったので、更衣室に自動販売機や水飲み場はありませんでしたが、   長く浸かっても大丈夫でした。   柵が邪魔で、立ち上がらないと外の景色を楽しめないのがマイナスでしたが、結構なお湯でした。   満足♪
都久志の湯の駐車場から撮影。びゅーてぃほー!
  出発30分前だというのに、バス停には既にバスが来ていました。   車内は真っ暗。   運転手さんは外で暇を持て余している感じでした。   本数が少ない路線を担当するバス運転手になれば、   勤務時間の合間を縫ってサイト更新作業ができていいなぁ、なんて思いました。   不謹慎ですね。   ただぼぅっと待つのもあれなので、先のバス停までトボトボ歩いて行きました。   街灯がほとんど無いので、道程はどこも薄暗くなっており、   昼以上に車も人も少なくなっていましたが、不思議にも恐怖は感じませんでした。   遠方にポツポツ点っているネオンか何かの光が、夕闇の黒に浮き上がって、とても綺麗でした。   およそ10分後、あのお店に辿り着きました。
看板が燦燦と輝き、凄まじい存在感を示していました。
  昼間は気付きませんでしたが、バス亭から徒歩25秒の位置にありました。   本数は少ないですが、交通アクセス、悪くありません。   管理者は、いい場所に目を付けたと思います。   やるね!   このバス停の名は、梅林公園前。   そう、老若男女の集まる公園が、すぐ目の前にあるのです。   これは青少年の情操教育という点で、いかがなものか。   こういうのを取り締まる審議会はあるのに、一向に機能していない様子です。   誰も気にしていないのでしょうか?   もう、地域に溶け込んでいるのでしょうか?   本音を言えば、面白いからこのままあり続けて欲しいと思っていますが、   いつまでこの店が残っているかは、未知数です。   興味を持たれた方は、早目に行くことをオススメしておきます。   ここから太宰府駅までバスに乗りました。   運賃100円。   所要時間6分。   歩いたからこそ経験できたことはありましたが、それでも少々遣る瀬無い気持ちになりました。
トリミングして圧縮したら、こんなになりました。ごめんなさい。
  またいたよ、あの連中。   Tissとよっぽど縁があるようです。   ラストシーンの撮影らしく、テンションは最高潮。   おっちゃんはだみ声で叫び、浴衣にチェンジした女性陣は喚声を上げていました。   駅前にいる人々は皆、冷笑を浮かべたり、努めて見ない振りをしていました。   ようやるわ、あんたら。   そんなこんなで、太宰府観光は終わりを告げました。   太宰府は、いろんな意味で刺激的な町でした。   存分に楽しませていただきました♪   来年、また行きたいと思っています。   ※「「竈戸神社」は「竈門神社」が正しい」という指摘を受けましたので、訂正しました。    (2005年9月10日)